水潤滑軸受(FF-Bearing)

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各船級 型式承認取得済

水潤滑軸受(FF-Bearing)

水潤滑軸受(FF-Bearing)

FF-Bearingは、外筒の内側にゴム・四フッ化エチレン樹脂を有する三層構造の軸受です。

ゴム軸受の特長である弾力性を生かし、かつ摺動面に滑りやすい四フッ化エチレン樹脂を配したFF-Bearingは、従来のゴム軸受と比べ摩擦抵抗が1/8となっており、エネルギーロスが少なく燃費が大きく削減され、地球温暖化の主原因であるCO2削減に貢献する製品です。

加えて、ゴム軸受と比べ4倍の耐摩耗性があり、資源枯渇の観点からも地球環境に大きく貢献するものとなっております。

2019年には、摺動部下面の水溝を無くすことで、低摩擦性能を最大限まで高めたFF-Bearing CR(特許取得済)を販売開始致しました。

FF-Bearing CR
FF-Bearing CR

水潤滑軸受(FF-Bearing)の特長

  1. 省エネ効果

    摩擦係数が、一般的なゴム軸受と比べ1/8と極めて低く、エネルギーロスが少ない為省エネ効果が期待出来ます。

  2. 焼き付きリスクの低減

    ゴム軸受と比べ、摩擦係数が低い為、摺動部の発熱量が非常に少なく、冷却水量が減少しても焼き付きを起こしにくい軸受となっています。
    冷却水量も一般的なゴム軸受に比べ、少量に設定が可能です。

  3. 異音低減

    自己潤滑性があり、低回転域での摩擦特性がよいので、起動・停止に伴うスティックスリップ現象が抑制され、ゴム軸受の場合に起こりやすい鳴音発生が極めて少ない特長があります。

  4. 歴史と実績

    FF-Bearingは1981年に開発され、現在まで累積700隻以上の納入実績があります。
    長い歴史と多くの採用実績を誇り、豊富なデータと改良を重ねた技術・経験がありますので、安心してご使用頂けます。

  5. 大型船対応可

    自己潤滑性を持っていることと、高荷重下でも適度な軟らかさによって自己アライメント性を実現させ、高荷重下の大型船にも適用出来ます。弊社最大の納入サイズは、国内最大水潤滑軸受である南極観測船【しらせ】で、軸受内径φ810となります。

    水潤滑と油潤滑の違い

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詳細や各試験データにつきましてはお気軽にお問い合わせください。
工業用品営業事業部:sales.ship@mikasasports.co.jp

構造

FF-Bearingは、シェル(外筒)と特殊四フッ化エチレン樹脂の間に、軟質ゴム層を介在させた形状になっています。
(クレセントタイプは特許取得)
摺動材は合成樹脂系の各種材料から長期にわたる比較試験の結果、選定されたもので、水中軸受材として良好な成績を示します。また、軟質ゴムは適度な弾力性によって軸受面の片当りによる局部的な高面圧の発生を有効に緩和する機能を有しています。
取付方法やサイズに合わせ、各種タイプを用意しております。詳細につきましては、お気軽にお問い合わせください。

フルモールド

フルモールド

バレル

バレル

クレセント

クレセント

クレセント

スプリット

基本的な技術情報

軸受 サイズ
I.D.
(mm)
シェル材質 二つ割れ L/D比率 平均
許容面圧
(MPa)
取付方法
FFB 30 - 1000 銅合金
(黄銅・青銅)
ベークライト
2 0.6 圧入
隙間ばめ

導入事例

かもめプロペラ株式会社 / ナカシマプロペラ株式会社 / 株式会社赤坂鐵工所 / 阪神内燃機工業株式会社/ ヤンマー株式会社 / 株式会社IHI原動機 / 海上自衛隊 / 海上保安庁 / 川崎重工業株式会社 / ジャパンマリンユナイテッド株式会社 / 三菱造船株式会社 / 三井E&S造船株式会社 他


海外取引先
Schottel / Andritz Hydro / Navship / Hyundai Mipo / Chantiers de l'Atlantique, etc.