水潤滑軸受(FFベアリング)

HOME 製品一覧 水潤滑軸受 水潤滑軸受(FFベアリング)

各船級 型式承認取得済

水潤滑軸受(FFベアリング)

水潤滑軸受(FFベアリング)

水潤滑軸受(FFベアリング)は、ゴムを挟み込んだ三層構造の軸受です。
ゴム軸受の特長である弾力性を生かし、かつ摺動面に滑りやすい四フッ化エチレン樹脂を配したFFベアリングは、従来のゴム軸受と比べ摩擦抵抗が1/8となっており、エネルギーロスが少なく燃費が大きく削減され、地球温暖化の主原因であるCO2削減に貢献する軸受となっております。

一般的な水潤滑用軸受として、耐摩耗、耐衝撃、振動吸収にすぐれたゴム軸受が多く使われています。
ゴム軸受の場合、自己潤滑性に乏しく、特に水切れの場合は、瞬時に焼きついたり、低回転域では、鳴音発生などの欠点を持っています。
弊社では、ゴムの長所を活かしながら、このような欠点を克服するため、研究を進め、自己潤滑性をもつ水潤滑軸受(FFベアリング)をご用意しております。

水潤滑軸受(FFベアリング)の特長

  1. 自己潤滑性がある

    水潤滑軸受(FFベアリング)では、短時間のドライ運転可能になります。ポンプ用ではドライ始動が可能なので、補助ポンプ、保護管などが不要となり、シンプルになります。
    また、低回転域での摩擦特性がよいので、起動、停止に伴うスリップスティック現象が避けられ、またゴム軸受の場合に起こりやすい鳴音発生が極めて少ないという特長があります。

  2. 摩擦係数が極めて低い

    ミカサの水潤滑軸受(FFベアリング)は、摩擦係数が一般的なゴム軸受に比べて極めて低く冷却水量が少なくてすむため省燃費です。

  3. 自己アライメント性を持つ

    摺動部材とバックメタルの間にゴムを介在しているため、局部荷重を平均化する作用を持っており、耐摩擦耗性が向上します。また、ゴムの特性を活かし耐衝撃性、振動吸収にも優れております。

  4. ヘビイ・デュウティ

    高荷重に耐えますので、大型船に対応可能です。また、軸受の長さを短くすることができます。(JG・NK/ABS承認取得済)

構造

FFベアリングは、シェル(外筒)と特殊四フッ化エチレン樹脂の間に、軟質ゴム層を介在させた形状になっています。
摺動材は合成樹脂系の各種材料から長期にわたる比較試験の結果、選定されたもので、水中軸受材として良好な成績を示します。また、軟質ゴムは適度な弾力性によって軸受面の片当りによる局部的な高面圧の発生を有効に緩和する機能を有しています。

FFベアリングの構造

用途別の詳細情報