水潤滑軸受・油潤滑軸受の違い

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油潤滑軸受から水潤滑軸受へ

現在、環境汚染と地球温暖化は人類が直面している大きな問題であり、その対策が急務であることは、すでに多くの国々の共通した認識となっております。弊社では、基本理念である社会貢献の一環から、この問題に取り組んだ製品を世の中に提供しております。
船舶推進系船尾管軸受の分野では、従来より油潤滑システムと水潤滑システムとがありますが、油潤滑は大型船に、水潤滑は小中型を中心に採用される傾向となっております。油潤滑システムに用いられる軸受は、鉱物油を潤滑剤として使用しているため、近年、油潤滑シールの性能は大幅に改善されたとはいえ、依然、油漏洩による海洋汚染の問題が残されております。一方、環境にやさしい水潤滑システムは、このような時代背景の下で見直しが進み、水潤滑システムを検討される船主及び造船所も出てきております。

環境にやさしい水潤滑システム

ミカサの水潤滑軸受が支持される理由

弊社の軸受は、すべて水潤滑軸受で、MR-BearingとMR-Bearingを改良したFF-Bearingを提供しており、上記の環境汚染の観点からも社会に貢献できる製品と考えております。
新開発のFF-Bearingは、高荷重性能も兼ね備えており、大型船にも対応可能な軸受です。また、耐摩耗性の点でゴム軸受と比べ4倍との実績もあり、資源枯渇の観点から大きく貢献するものとなっております。
また、ゴム軸受の特長である弾力性を生かし、かつ摺動面に滑りやすい四フッ化エチレン樹脂を配したFF-Bearingは、従来のゴム軸受と比べ摩擦抵抗が1/8となっており、エネルギーロスが少なく燃費が大きく削減されます。この特長から、地球温暖化の主原因であるCO2削減に貢献し、ランニングコストを抑えることの出来る製品となっております。

大型船にも対応可能
新開発のFF-Bearing